2/8 ケチの定義
「『ぼく、無駄遣いはしないんです。結構ケチかもしれません。。』って言われちゃったんですぅ~!!これってどう思います?」と会員さんから聞かれました。この台詞、何より女性をビビらせる台詞かもしれませんね。
「無駄って何が???」「ケチってどの程度の???」
この台詞から彼女が想像した結婚生活は、日々買ったもの全てのレシートをご主人に細かくチェックされ、あれは無駄、これは無駄。とお説教されるような生活。
お酒も飲める人なのに、飲み放題とか他人のおごりの時にしか飲まないとか、真夏や真冬にエアコンをケチるとか、ヘンな方向に想像を膨らませて不安に襲われてしまったのですね。
ケチもレベルによりますし、何が無駄かは人それぞれで全く異なります。
他人から見ればオモチャみたいなものに、家1軒分位のお金を使ってとても幸せな人もいますし、日々できるかぎりの節約をして、貯蓄の残高が増えていくのを確認するのが至福の時である人もいるでしょう。
お酒を飲まない人からすれば、お酒だってお金を流しているようなもの。
タバコだって、お金に火をつけて燃やしているようなものです。
でも二人で同じ嗜好を共有し、それを通じて深く結ばれているのであれば、他人からみてどんなに無駄と思えても、それは無駄遣いとはいわないのでしょう。
限られた資金の中で快適に楽しく暮らしていくためには、お金を注ぐ場所、削る場所を考えなくてはならないのは当然のことです。
良い、悪いではなく、その感覚が二人同じであれば一番幸せだし、たとえ同じじゃなくても、許容できる範囲内でなければ一緒に生活していくことは難しいと思います。
年収の高い低いよりも、この感覚の方が、平穏に生活する上ではむしろ大切だとも思います。
男性からも、「浪費家で経済観念のない女性はイヤです。」という台詞をよく耳にします。
この言葉、年収の高い男性、資産のある男性ほどよく口にされる傾向にありますから、女性陣も自分の生活をチェックしてみてくださいね。
男女ともに、自分の伴侶となる人が、お金とどうつきあっているのか?というのは気になるところなのです。
浪費もケチも感覚次第ではありますが、とはいえ、度が過ぎると、どちらにしてもお金にふりまわされている感じは拭えません。
お金にコントロールされるのではなく、自分達でお金をうまくコントロールして、自分達が幸せだと思える生活を送れれば最高ですね。
問題の台詞を言い放ったこの彼、お付き合いしていてもあの台詞以外、ケチっぽいところはなく、「よかったよ~。」と胸をなでおろしているところです。
どうやら彼の周りに、「オモチャみたいなものに家1軒分・・・。」みたいな人がいたらしいのですよね。
いずれにしても、意図的に言ったのならともかく、交際期間がまだ短く、お互いの主義主張がよくわからない段階で、「ボクはケチかも。」なんて不用意には言わないほうが絶対いいと思いますよ~。