新婚時代
友達から結婚報告が届きました!
彼女は、かわいらしい顔とはウラハラに、男性なみにバリバリ仕事をこなし、お酒も強く、みんなのリーダーといった存在です。
お酒に関しては、かなり強く。相当強く。。
彼女をつぶそうとして返り討ちにあった男性も結構いたはずです。
この新婚カップルと私の3人でランチをしていたときのことです。
彼もお酒を飲む人だときいていた私は、
「で、二人は毎晩何飲んでるの?」ときいてみました。
「うーん、それが家では飲まないんだよね。。」と歯切れ悪く彼女。
「えーっ!?何で?それでごはんおいしく食べられるの?飲みたくならない?」と重ねてきく私に、
「まぁー、ビールの1本くらい飲みたいかなぁ。」と彼女は小さな声でつぶやいて、彼の方にちらっと視線を送りました。
その視線に気づいた彼は、
「あーーーっ、ごめん。気づかなくて。申し訳ありませんでした。」といってぺこりと彼女に頭を下げました。
「これからは晩酌しようね!!」
彼もお酒を飲む人だけど、飲まなきゃ飲まないでも大丈夫なタイプだったようです。
その場はみんなで笑って過ぎたものの、私はちょっと気になって、後日彼女に尋ねました。
「私、余計なこと言ったかなぁ?大丈夫だった?」すると彼女は
「言ってもらってよかったよ?!二人で晩酌できるようになったし。彼がビールをたくさん買ってきて、冷蔵庫がいっぱいになってるよ。」とニッコリ。
彼女の方から「ビール飲もうよ!!」って言えなかったんだなぁ。と思うと、新婚さんの初々しい、新鮮な空気が伝わってくるように感じました。
一見豪快そうに見える彼女の中にも、もともと、とても繊細な面があることを私も知っていました。
が、10年以上の付き合いの中で、初めて彼女の中に、少さな女の子のように可憐で遠慮がちで弱々しくてかわいらしい一面を見た気がしました。
彼に言いにくいことがあったら、私が言ってあげるからね!!と言ってあげたくなります。
新婚時代とはそういうものですよね。
言いたいことも言えず、相手を気遣って。
お酒が好きでも、「ビールを飲もう!」と彼には言えない彼女。
そんな彼女のためにビールの補充を欠かさない彼。
知り合いの男性は、新婚時代、休日に自分の隣でまだ眠っている奥さんを起こしてしまうのが申し訳なくて、自分は眼が覚めているのに、起きることも動くこともできず、じっと天井を見つめて2時間過ごして体が痛くなったことがあるとか。
笑ってしまうけど、そういう気持ちとても大切ですよね。
そんな気持ちいつしか忘れて、何でも言えて、何でもできる間柄になってしまうけど。
そしてそれが空気のように楽で心地いいといえばいいんだけど。
愛情溢れる緊張感も時々思い出さなくてはいけないなぁ。と反省します。