オブラートも包み方次第
仕事仲間、家族、友人、恋人同士、どんな関係であっても、何をどう相手に伝えるかは苦慮するところです。先日参加したあるセミナーでこんな話しを聞きました。
言葉というのは、以下の2種類あるそうです。
(1)自分の「状態」を伝える言葉
(2)自分の「要求」を伝えたり、相手の「要求」に対して返答する言葉
言い回しを考え、時にはオブラートに包んだ表現をすることがありますが、この(1)と(2)は、クロスして使わない方がよいそうです。
例えば、相手に何かしてほしいことがある(2)の時に、それを直接言うことなく、「疲れた」など自分の状況を伝える(1)の言葉で代用することがあります。
何か察知してくることを期待して発する言葉ですが、これはよほど気心知れた相手であればそれが意味するところを理解し要求通りに動いてくれるかもしれませんが、まず真意が伝わることは少なく、不快感を与えたり事態がよりややこしくなったりすることの方が多い。
特に男女の間では、婉曲は使わず普通に話していても伝わっていないこともある位ですから、こんなクロス表現で理解してくれだなんて、要求レベルが高すぎるかもしれません。
せっかくオブラートに包んだつもりでも、正しく意味が伝わらなくては意味は無いし、伝わらないのは気づかない相手のせいだけではなく、伝え方にも問題があるということで。
(1)は(1)、(2)は(2)で考え、シンプルに伝える努力は必要ということですね。